変化に富んだ自然が相手。
想像力と好奇心を全開にして働く。
石井 伸和ISHII NOBUKAZU
2008年中途入社地質調査部長 新潟大学 農学部 卒
※所属および掲載内容は取材当時のものです。
ひとつとして同じ「地盤」はない。毎回が新鮮だ
建設コンサルタントで、主に地すべり地域の地質調査と設計を経験した後、当社に転職。今は、地すべりだけでなく、砂防ダム・橋梁・道路・下水道など多様な構造物建設のための地質調査を行っています。鉄道関連の施設が多いので、山場よりは市街地での調査が主流です。
構造物の規模や地域によって詳細は変わりますが、ボーリング調査など現場の管理に始まり、地質分析、地質情報を取りまとめた報告書作成までを一貫して担当します。地盤の中はちょっと離れただけでも性質が違うこともあれば、水や風化などの要因で時間経過により強度が変わることもあり、調査案件に同じものはありません。毎回リセットされる感じで、面白い。そこが地質調査の魅力です。
支持層が深い新潟エリア。綿密な調査で安全性を担保する。
新潟平野は支持層の固い地盤の位置が最深で地下130m程度と深く、地質調査では綿密な調査が要求されます。鉄道インフラの建設では、一般的な建設以上に守らなければならない基準が厳しく、調査や報告にも綿密さが要求されます。大変ですが、それだけに達成感は大きいです。
内野駅北側のスロープ建設のための地質調査も記憶に残る仕事です。この案件は設計まで当社で担当しましたが、1社で地質調査、測量、設計を行えるのは、クライアントにとってだけでなく、私たちも情報の共有ができ、完成までの経緯を見ることができるのでメリットが大きいです。各部署が連携して大きなプロジェクトを手掛ける手ごたえを感じました。
相手は自然と人。想像力や探求心が必要だ。
地質調査は個人の所有地で行うことが少なくありません。地権者の方への説明や配慮、ボーリング調査の施工者との連携、安全性の確保には、コミュニケーションが欠かせません。相手の立場や気持ちを想像して考え、必要なことをわかりやすく説明し、その場が円滑に進むようにすることも私たちの役目です。
理系のベースと、好奇心・探求心があれば、地質についての専門知識は入社後に身に付けることができるので、対応力の方が必要な資質かもしれないと私は思っています。現地での調査とデスクワークはほぼ50%ずつ、地盤という自然と、社内外の様々な人を相手に、幅広い経験ができる仕事です。
手がけた案件
駅周辺の自由通路、広場の設計のための地質調査/道路、橋梁、下水道の設計のための地質調査